走るうつ病療法士

2020年にうつ病の診断を受けました。本来はうつ病も支援する作業療法士。浮き沈みしながら暮らしてます。たくさん走ります。2匹の犬と暮らしてます。

自己紹介です

はじめましてになります。

この度、はてなブログを始めました「アル中のパグ犬」です。

 

基本的に無口で人見知りの私ですが、この度ブログを始めてみました。

もともとはうつ病の支援者側でもある作業療法士として10年以上勤務しながら、2020年にうつ病の診断を受けました。

症状に苦しみ、持っている知識を基に色々と対策を考え、半年の休職を経て、今はうつのきっかけとなった職場を離れ何とか仕事もしながら暮らしています。

支援者側と当事者側、両方を立場からみた自分の経験が誰かの役に立てばいいなと、あとは自分の心に整理にと、ブログを書くことにしました。

 

はじめに

簡単に私の経歴を紹介します。

 

〇大学卒業後、リハビリの専門職作業療法士として病院勤務

〇それなりに順調にキャリアアップ

〇勤続10年、仕事をしながら大学院修士課程を卒業

〇卒業後、そのまま大学に残り教員になる

〇大学での激務と教授の圧力に耐え兼ねて自殺手前、うつ病発症

〇半年間の休職、決められた期限に改善せず大学を退職

〇奇跡的に拾ってくれた現在の職場に再就職

 

発症の経緯

専門職として働き、後進の育成にも励んでいる中で、教員という仕事はひとつの憧れでした。

大学院卒業時、所属した大学の専門分野の教員枠にたまたま空きがあり、お世話になった先生のご支援で非常に狭き門の教員に採用してもらえました。実家からほど近い大学への就職でもあり、両親も大変に喜びました。

 

しかし現実は甘くなく、やりたかった後進育成、学生への指導は業務のほんの一部。裏での終わらない書類作成に勤務時間のほとんどを奪われ、残業での授業の準備、自宅に帰って自身の研究など…。なぜか学科トップの教授には目の敵にされ、休日返上で作った資料は1分で投げ返されてやり直し。そんな日々が続きました。

睡眠がまともにとれず、かといって眠れる時間があっても仕事が終わっていない気がして不安で不安で眠れない…ベッドに入って朝が来ても、休んだ気がしなくて頭はボヤボヤ。こんな状態で仕事に行ったらまた教授に怒られる…体は重くて壁を這いながら家を出て、立っているのも辛い中、吊革にぶら下がって電車に揺られ通勤する日々でした。

気づけば毎日、駅で線路を黄色い線の内側に立って快速の通過電車を眺めては、あと一歩勇気を出して進めれば、明日仕事行かなくていいなー、教授に会わなくて済むなーと考えていました。

 

ある日、食事の支度をしながら、妻にぼやきました。「仕事辞めるか死ぬかしかないんだけど、今のところ仕事はどうしてもやめられないから、死ぬしないんだよねー」。明らかに思考回路がショートしていますが、当時は本気でそう考えてましたし、現在同じ状況になっても同じように考えると思います。

妻は「そんなの仕事辞める一択じゃん!」と当然の答えをくれましたが、ラリッてる私は利く耳持たず、また終わりのこない翌日の仕事の支度をするのでした。

 

数日後、いつも通り重たい体を運んでベッドから抜け出し、朝食のトーストをトースターにぶち込み、ケトルでお湯を沸かしている最中、急に涙が止まらなくなり、キッチンの床にうずくまって動けなくなりました。「もう仕事いけないーーー!!」赤子の如く泣き叫びました。

 

その日はそのまま仕事を休み、心療内科へ直行。うつ病の診断を受けて1ヵ月の休職指示を受けました。しかし1ヵ月経っても体は重く、3か月経ってようやく外出ができるようになったころ、電車で通勤の練習をしましたが、いい大人が途中車内で泣き出してしまい断念しました…

結局大学から命じられた3か月での復職を果たせず退職を申し出ました。その後、さらに3か月の休職ニート生活を経て、なんとか現在の職場に拾って頂きました。

 

復職した現在も、数カ月に一度、あの時の泣きたい気持ちがゾワゾワと襲ってきて動けなくなり、何日もお休みをもらってしまうことがあります。

それでもあの最悪の時よりはマシで、少し休めばとりあえず働けるのでヨシ!ということにしています。寛大な今の職場には感謝しかないです。

泣きださなきゃヨシ!!

まとめ

長くなりましたが、この時に考えていたこと、回復のために試したこと、現在のメンタル守る術(上手くはいっていないことも多いですが)など書いていけたらと思っています。

 

まだまだ寛解とは言えないですし、自分の気質的なものだし、うつ病虫はこれからも自分の背中に乗っていてチョイチョイちょっかいを出してくるのだと思っています。

魔法の様な解決策もないのかもしれないです。

それでも、少しずつ普通の生活に近づいている気がしますし、これからも悩みや向き合い方を色々な人と共有することで、少しでもお互いのうつ病虫が軽くなればいいなと思っています。

 

ここまで真面目を装っていますが、実際はただの酒好き、下ネタ好き、ランニング好きの30代半ばです。

定期的な更新を目指していきますので、是非お付き合い頂ければ嬉しいです。